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咲くのも、散るのも
第3章 花散るとき
びりびりと快感が走るのとは違い、つつみこまれるような温かい接吻だった。

刺激を求めあって舌を絡ませるのではなく、二人の唇が、自然に吸い寄せ合うように重なり合い、温もりを伝え合うようなキス。

長く、時間をかけてゆっくりと唇を触れ合わせていると、いつの間にか全身が溶け出したかのように力が抜け、体中から汗が滴った。
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