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咲くのも、散るのも
第3章 花散るとき
拓海は萌絵を抱き上げ、ベッドに座らせ、パジャマのボタンを外した。
無残に負傷した紫色の肘を見て、拓海は呆然とした。
そして、けがの部分にそっと唇を押し当て、しばらくそのままでいた。
萌絵は目を閉じる。拓海の唇は柔らかく、温かかった。
拓海は萌絵を横たえ、パジャマのズボンを下した。左ひざの傷にそっと触れ、また唇を押し当てた。
萌絵の顔に向き直り、唇を重ねる。
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