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ラストソング
第5章 恋愛成就
翌朝、携帯のアラームで目が覚めた時、
美和さんは寝る前と同じ格好でデスクのパソコンに向かっていた。


「えっ?完徹?」

「おはよ。明るくて寝れなかったんじゃない?
大丈夫だった?」
と、少し疲れた顔で美和さんが笑った。


ディスプレイはぎっしりと英語と日本語が打ち込まれているようだった。


「はぁ。お腹空いて倒れそう。
外のカフェに朝ご飯食べに行こうかな?」

「じゃあ、俺も一緒に行きたい」


Tシャツとボクサーで寝てたから、スウェットパンツを履いた。

美和さんは部屋着の上にパーカー羽織ってキャップを被った。
なんか子供みたいに可愛い。

俺も真似してキャップを被った。


カフェオレとパンとサラダの朝食。
美和さんが作る朝ご飯の方がずっと美味しいけど、
なんか外に向かって、
「俺たち、付き合ってるんだぞ」とアピールしてるみたいで、ニヤニヤしてしまう。


美和さんは、ぼんやりした顔で、
行き交う人を眺めてる。


「ねえ、私、おかしくない?」
と小さい声で美和さんが言う。

「あのね、うっかりノーブラで来ちゃったの」

俺はコーヒーを吹き出しそうになった。

「パーカー着てるから大丈夫かな?」と言いながらも、
ついつい胸ばかり見てしまうが、
黒地で厚い生地だから、本当に全く気にならないのが少し残念だった。



「帰ったら仮眠取るね。
その後、外で打ち合わせしてから名古屋入りするから、
リハ、ギリギリになるかな?
ゲンさんも、本業の仕事が入ってるから、
リハは入れなくて、本番ギリギリになるよ。
私、ゲンさんの機材預かって行くようにするから」


「凄い荷物なんじゃ?
俺、持って行きましょうか?」


「大丈夫よ。でも、今日はカメラは持って行けないかな?」
と笑いながら言った。


昨夜、寝る前に俺が口にした、
レンくんについては、美和さん、何も言わなかった。

言ったことって、夢だったっけ?と思えるほど、
スルーされてる。



帰宅すると、美和さんはうがいと手洗いと歯磨きをして、
「おやすみ」と言ってさっさと自室に入ってしまった。


俺は、軽くランニングしてからシャワーを浴びて、
荷物を再度点検してから、家を出た。

LINEで、
「行ってきます。名古屋でお待ちしてます!」と送ったけど、
勿論既読にはならない。
多分、爆睡してるんだろう。
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