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ラストソング
第5章 恋愛成就
名古屋のライブは、前座に地元で人気急上昇だという若手バンド、
2番手はリョウが昔、バンドを組んでいたという同級生がやっている、これも地元で1番人気のバンドだった。

その箱にも慣れているようで、リハーサルは比較的短めに終わった。

俺たちがセッティングしてる処に、ハードケースに入れた楽器と機材を持った美和さんが到着した。

エフェクターの繋ぎ方を手書きしたメモを見ながらリョウの同級生がセッティングした。

リハーサルはベース抜きでと思っていたら、
「音出すだけなら私やろうか?」と思い掛けず美和さんが言った。

この前聴いたギターの演奏を思い出したら、
それくらい、難なくやりそうだと思って頼んだら、
ビックリするほどファンキーな演奏をしてくれて、驚いた。

リョウも、対バンの奴らも、心の底から驚いた顔をした後、
大拍手だった。

でも、2曲終わったトコで、美和さんは、
「もう、良いかな?
ベース、重たくて持ってられない」と言うので、
皆、大爆笑した。

誰かが弾き語りとかで使うスツールを出して来たけど、
小柄な美和さんは、
「脚がブラブラして安定しないから、無理!」と言って、
更に皆、大笑いする。


アウェイ感で、緊張していた俺たちは、
すっかりリラックスすることが出来た。


終わった後、対バンのベースのヤツが、
犬みたいに美和さんに話し掛けてるのが見えた。
見えない尻尾を、ブンブン振ってるのが笑えた。


俺たち3人は、
「外に出て打ち合わせして来ます」と声を掛けてそのまま近くのファミレスに行った。


リョウが興奮して、
「何だ?
美和さんのあの演奏!
ゲンさんも凄えと思ったけど、
美和さんも凄くないか?」


「俺も、ベースまで弾くとは知らなかったよ。
驚いた」

「ベースまでって?」

「この前、ギター弾いてくれたけど、
腰が抜けたもんな。
ガットギターを、パーカッションみたいに叩きながら、
凄い演奏をあっさりと。
その後、俺、毎日ギターの猛練習してるよ」


その時、美和さんからLINEが来た。

「何処に居るの?
皆に囲まれてみゃーみゃー言われて参ってるから、
助けに来て?」


俺は笑いながら、
「すぐに助けに行きます!」と打った。

リョウが、
「どうした?」
と言うので、携帯の画面を見せたら大笑いして、
「早く姫様を助けて来いよ」と言った。
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