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ラストソング
第9章 新たな挑戦
レンくんに、美和さんの部屋の鍵を渡して、
4桁の数字を言って、肩を叩いた。

「美和さんを頼んだぞ」と言うと、
レンくんは深々とお辞儀すると走ってマンションに戻って行った。


美和さんの部屋の灯りが消えた。
レンくんがリビングの灯りを消したんだろう。

美和さんの部屋のベッドに潜り込んで、
キスしてるんだろう。
それ以上は…童貞じゃあ、難しいかもな?

と思いながら、俺は立ち上がって新居に向かって歩き始めた。


明日からは、新しい毎日が始まる。

美和さんとの関係も大きく変わるけど、
俺はいつまでも美和さんのこと、
好きなんだろう。

一方的でも良い。

自分の気持ちには嘘はつけないし、
これまでの美和さんも、これからの美和さんも、
変わらず好きなことには変わりない。


レンくんと一緒に居る処を見るのは、
正直、キツイかもしれないけど、
そんな美和さんごと、俺は受け止めていきたいと思った。



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