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Memory of Night 2
第19章 夏の思い出

小声で口にしたのはやはりその件だった。なんとなく予想はしていた。
この状況でシラを切ってもバレバレだろうし、宵は素直に認めた。
「うん、そうだよ。大山に明の恋愛事情こっそり探ってくれないかって頼まれたんだよ」
「……人のプライベートを探るな。探偵か、あんたは。てか全然こっそりじゃないし、あからさまに変だったよ、昨日のあんた」
確かに、普段そんな話をしたこともないのに、突然矢継ぎ早に彼氏だの好きなタイプだの根掘り葉掘り聞かれれば変に感じるだろう。
明はぱん、と両手を叩いた。
「よし、おけ。戻ろ」
「……は? そんだけ?」
宵は拍子抜けしてしまい、がっくりと肩を落とした。たったそれだけの確認のために、わざわざ裏庭まで呼び出されたのか。
「だって昼間メールしたのに、全然返してくれないからさー!」
「メール? ……ああ、悪い。スマホ壊れちまって」
「え!? 昨日の海で!?」
宵が頷く。
ズボンのポケットに入れっぱなしで海に入ったので、気付いた時には濡れて電源がつかなくなっていた。
「えー、ごめん気付かなくて。弁償するよ。てか、近くにあるかな、ショップ。機種どこ?」
「いーよ別に、帰ったら行くから。まだ保証期間中だから、新しいのと交換してもらえるんじゃないかって晃が言ってた」

