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Memory of Night 2
第19章 夏の思い出

大山が明の手に触れようとすると、わずかに明は身を引いてそれをかわす。
大山はショックを受けた。宵とはあんなに体を密着させたり腕を引かれても、まったく拒否する素振りがなかったのに。
やっぱり明は宵のことが好きなのか。
「あのね、あたし別に……」
「ーー好きだ……っ!」
大山は叫んだ。
今度こそ明はアーモンド型の猫目をこぼれんばかりに見開いた。
「……俺じゃダメなのか? 確かにあいつほど顔は良くないけど……絶対、大事にする。好きなんだ! 俺と付き合ってほしい……っ」
自分でも驚くほどの剣幕で、いっきに言い切った。それは大山の想いの全てだった。
吐き出し終えて、自然と息が上がっていることに気付く。肩で息をしながら、顔が沸騰しそうに熱かった。
「ーーいいよ。すぐに恋人の好きにはなれないかもしれないけど、友達の延長みたいな形からでも良ければ」
明ははにかむように微笑んだ。
「……本当に?」
「うん」
大山は夢でも見ているような気分になる。
自分で告白しておいておかしな話だが、実ったことが信じられなかった。
「だって……宵が好きなんじゃ……」
「……待て待て待て、どうしていきなりそうなった」
明は困惑している様子で眉間に皺を寄せた。
「だって二人で下に居ただろう? 親密そうに話してたじゃないか」
「ああ、窓から見てたの? ……あれは、その、あんたのこと聞いてたんだってば」

