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Memory of Night 2
第20章 秘密のお薬

その言葉で、ずっと視姦されていたのだと気付いた。
欲情して、夢中で舐めてる様子をじっと見られていたと思うと恥ずかしさにまたあそこがずくんと疼いた。
宵は晃の上で状態を起こした。全部して、と言われてから、ずっと気になっていたことを尋ねる。
「……今日って、俺が挿れんの?」
「ん?」
「おまえの後ろに」
「ええ?」
晃とのセックスで、そちら側にまわったことはなかった。男との経験も何度かあるが、自分が後ろに挿れる側にまわったことは無かった気がする。
ふいに晃が噴き出した。意表を突いた質問だったらしい。
「だって、おまえが全部してって言ったんじゃん」
むっとして抗議すると、晃はさらに笑う。
「……言ったけどさ。悪いけど、そっちは経験ないんだ、ごめんね。宵になら、じっくり開発してもらってもいいけどさ。それはまたあとでいいよ。……今日はそんな余裕ないだろう?」
晃の手が、宵の腰の辺りをなぞる。
「……っ」
びくん、と背筋が跳ねた。
「ーー今日は自分のこと考えて。宵が気持ちよくなるために動けばいいんだよ」
そんなふうに言われたら、もう欲しいものは一つしかなかった。

