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Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター
「では、コンセプトや撮影場所などの詳細の相談はまた後日改めてということで」
「OK! Thank You! アリガトー!」
アメリアは三人に向けて両手で投げキッスをした。振り袖がふわりと広がり、まるで舞っているようだ。
それからウィンクを添えて。
「宵! ソノShort hair、ステキ! 似合ッテル!」
「……ありがとうございます」
「Bye!」
両手を振りながら休憩室をあとにした。
まるでつむじ風のように去っていくアメリアを宵は呆然と、亮と春加は軽い会釈で見送りかけたが。
「……って、肝心なショーの出演日決めてないじゃん!」
春加は慌ててアメリアを追い部屋を飛び出していった。
「アメリア先生お待ちください……! うちの方のショーにはいつ……」
ばたんとドアが閉まり、そこで声は途切れた。
嵐のあとのように、休憩室は静寂に包まれる。
「いやあ、賑やかな人だよねぇ。久しぶりの出勤なのに、騒がしくってごめんね」
「……それは大丈夫ですけど」
騒がしいのはいいけれど、宣伝用のポスターについてはもう少し詳細が知りたいところだ。
その気持ちを亮も察してくれたらしく、春加の代わりに説明してくれた。

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