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Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター

(無理だと思うけど)
ポスターの撮影だけなら反対しないかもしれないが、春加に不信感を持ってる晃がバーの面々と外泊することを許可するはずがない。
断る口実にもなるし、それならそれでちょうどいいと思っていた。
「そっか。まあ、話してみてダメだったら泊まりは抜きで撮影方法を考えてみるから無理はしなくていいよ」
「……はーい」
それならいっそ話さなくてもいいか、と思う。
どうせダメなのだから、わざわざ晃の機嫌を損なわせるような話を持ち込まなくても、と思うのだ。
その時だった。休憩室のドアが開き、春加が戻ってきた。
「花魁ショー、今月の第三週の水曜に決まりましたー!」
「おお、さすがだね春ちゃん」
「あったり前でしょ、宵を貸すのにショーに出てもらえないんじゃ意味ないし。ーーで、そっちは?」
「一応一通り説明したけど、宵くんの恋人が許可しないかもって話になってね。一緒に連れておいでって言ったんだけど、今年受験だからって。だからまだ本決まりには……」
残念そうにそう告げる亮を遮り、春加はあっけらかんとした様子で言った。
「ああ、晃ね。心配すんなって、宵。あいつにはもう言った」
「……はあ!?」

