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Memory of Night 2
第28章 独占欲

電気もつけっぱなしの明るい中、風呂もまだなのにこのまま始まってしまいそうで宵は本気で焦り始めていた。
足で蹴りあげようとしたが、晃の体ががっつり脛の辺りに乗っていてかなわない。
晃の舌が器用に乳首を刺激する。乳輪を舐め、先っぽも唇で食(は)むようにして繰り返し弄る。時々上から押し潰すようにされるとたまらなかった。
晃の肩にすがり、何度も喘いでしまう。
乳首なんて普段自分じゃ触らないし、晃に出会う前は、とりたて気持ちのいい場所ではなかったのに。
「は、あ……、そこばっかダメ……」
「こんなに感度いいくせに。ちょっと乳首を弄られたり舐められたりしただけで気持ちよくなっちゃうくせに、他の人に、しかも君に気があるような人に体を触らせるなんて俺はやだよ」
「ん、俺だってやだ、よ……っ」
だからこそ承諾書を盗んでまであの契約をなしにしたかったのだ。
抵抗した結果、晃が衣装の着付けや飾りとしての緊縛を引き受けてくれたことは感謝していた。
けれども、だ。
「でも、おまえに触られたら……っ」
そこで宵の言葉は途切れる。
確かに土方の手は免れたが、撮影のためとはいえ、これだけ毎日のように体を求められている晃に触られたら、その方がヤバイのでは、とそっちはそっちで心配だった。

