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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

二人の体液に加え今日に限ってローションまで使ってしまったので、酷い有り様だった。
宵の体もベトベトだ。自分達はシャワーを浴びればいいとして、シーツは放置したくない。
「俺がコインランドリーに行ってくるよ、宵はシャワー浴びて早めに休みな」
「……俺も行く」
「一緒に来る?」
狭くなってしまった自分の後ろをほぐすために使ったものだし、晃一人に押し付けてしまうのも気が引けた。
幸い始めたのが早かったのもあり、まだ十一時前だ。
理性を飛ばして後半がんがん進めてくれたおかげで、終わるのも早かった。そこに関しては、もういいのか悪いのかわからないけれど。
「起きられる?」
宵は頷いて、体を起こした。
痛むところはなかったが、怠かった。セックスのあとの倦怠感はどうしてもある。
ベッドに座ったまま、しばらくぼーっとしてしまっていたら、ふいに背と足の間に手を差し込まれた。ふわりと体を持ち上げられ、宵は驚いて晃の肩に掴まる。
「体、つらい?」
「へ、平気だから下ろせって」
急なお姫様抱っこに焦る。というより照れる。
「無理しなくていいよ。体洗ってあげる。先にシャワー浴びてから行こうか」

