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Memory of Night 2
第5章 進路

志穂を交えての三者面談は、追加で約十五分。進路の話というよりは、志穂が一番気になったのは宵の学校での様子らしい。その話題で八割時間を使った。
最後に倉木が、もし進学するならと差し出してくれた、奨学金のチラシを見て最初は驚いた顔をしていたが、その時は何も言わなかった。
そして、帰り道。すっかり日が暮れていた。
志穂は弘行の車で来たらしく、校門の外には弘行が待っていた。
アパートまで送ってくれるというので乗り込むと、最近どうだい? と、父が息子にする定番みたいな質問を投げかけられる。
弘行と志穂が結婚して半年近く経つが、その前の医師と患者の息子という関係とは少し変わった気がする。
戸籍上は親子になったわけで、宵に対して父親として接してくれようとしてるのがわかるのだが、それがあからさますぎて、弘行には申し訳ないがちょっと滑稽に見えるのだ。

