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Memory of Night 2
第34章 衣装合わせ

亮に続き、晃もそんな耳打ちを残して部屋を出ていく。
残ったのは、春加とアメリアと数人のスタッフ達。
数枚の試し撮りですぐ終わるだろうと思っていたが、宵の心を見透かしたように、春加が言う。
「アメリア先生も他のスタッフ達も、こだわりは強いらしいから、覚悟しとけよ?」
「……覚悟って?」
「すぐ解放されると思うなよ。ってこと」
「…………ふざけんなよ。話が違……」
小声での春加とのやり取りに、文句を言おうとした時だった。
「Let's start shooting! イッパイ、撮リマショ!」
一際ハイテンションなアメリアの声に、宵は言葉を失う。
いっぱいってなんなのか。試し撮りではないのか。
春加もいつの間にかドアのすぐそばだ。引き留める間もなく出ていってしまう。
(薄情者共め……)
亮や春加にも思うが、早々に居なくなってしまった恋人には特に思う。
セクハラを心配するくらいならここに居ろよ、と。
準備が整うと、プレ撮影大会はすぐに始まった。徐々にハイになっていくアメリアやスタッフ達。
春加の読み通り、撮影大会が長引きそうな気配をひしひし感じ、宵は今日何度めかの大きなため息を吐いた。

