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Memory of Night 2
第37章 パンドラの箱

 ふいに、ペットボトルの光が消え真っ暗闇になった。

「……びっくりした」
「アメリアのスマホの充電が切れただけだろ」
「早っ。まだ充電結構あったと思ったけどな。どんだけ古いんだよ、消耗すんの早すぎじゃね?」

 ぶつくさと文句を言いつつ、宵は立ち上がった。折れた左足を庇い、ゆっくりと。
 自分のスマホのライトで周囲を照らし、ペットボトルの下のアメリアのと自分のを交換する。
 そうしながら、千鶴を振り向いた。

「可哀想って思ってたってことは、まだ嫌いじゃないんだろ? そのあと何があったの?」

 宵の声はどこまでも冷静で、淡々としていた。
 千鶴は口を開こうとして、酷い喉の渇きを覚えた。
 反射的に起き上がろうとしてしまい、脇腹の痛みに呻く。

「……宵、あたしのバックに水が入ってるから、取って。ずっと話しっぱなしで疲れた」
「じゃあ、休憩しとけ」

 宵は千鶴のバッグを漁った。ペットボトルの水を見つけ、そばまで持ってきてくれる。

「……タバコ吸いてー」
「ダメだっつの」

 宵は腕時計を見た。

「……閉じ込められて、もう三十分以上経つ。アメリア先生、屋敷に戻れたかな」
「さあね」

 千鶴は首を振った。洞穴内の酸素はあとどのくらい持つのか。
 死へのカウントダウンは、とっくに始まっていた。
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