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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

晃は早速先ほど貰ったという赤い縄を持ってきた。長くて細い縄だが、触ってみるとすべすべしていた。肌を傷つけない加工が施されているのかもしれない。
「さっきちょっと調べたけど、意外と簡単そうだったよ、亀甲縛り」
「わざわざ調べんな」
晃の手が宵のティーシャツに伸びる。ひんやりとした手で腹の辺りを撫でながらそっと捲られ、びくりと体が震える。
「まずは全部脱いでもらおうかな」
「服の上からでいいじゃん」
「着衣緊縛も嫌いじゃないけど、そのあとが面倒だからさ」
「あ……」
言うやいなや、抵抗する前にティーシャツをさっと取り去ってしまった。
「電気は?」
「暗いと縛れないじゃん」
そう言いつつ、晃はなかなか縛ろうとはしない。
宵の右耳を甘噛みし、舌を這わせてきたのだ。
「シャンプーの匂いがする」
「ん……っ」
耳たぶに舌を当てながら喋られ、宵の体がびくりと震えた。囁くような声も、舐められた時の濡れた音も、鼓膜を通して直接脳に響くのだ。
晃は右手で宵の首筋を撫でた。鎖骨をなぞり、徐々に下へと這わせていく。
「……縛んねーの?」
「もう少し、君の感度が上がってからの方が面白そうだなと思って」
「悪趣味」
悪態をついた瞬間、耳を強めに噛まれる。痛みに顔をしかめると、晃は楽しそうに笑った。
そのままキスされる。唇を吸われ、舌を入れられただけでぞくぞくした。

