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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

宵のはだらだらと、先走りを溢れさせていた。ぬめったそれが内股まで伝わっているのが、感触でわかる。下着すらつけていないのだから、隠せるものなど何もなかった。
「見るなよ……っ」
「じゃあ隠すなよ」
閉じようとした足を、晃は自分の足を宵の体に割り込ませて防ぐ。
「……んっ」
太ももに晃の足が当たり、それだけでぞくりとした。
いっそ自分で触ってしまいたかった。けれど晃の視線はずっと宵の股間に注がれたままだ。見られながらなんて冗談じゃない。
ふいに、晃の手が宵の顎を捉え、ぐいっと上向かされた。
「どうしてほしい? 上手におねだりできたら、宵がしてほしいことなんでもしてあげる」
「……っ」
触ってイカせてほしい。そうねだるだけでラクになれるのはわかっているのに、どうしてもそのおねだりができなかった。
付き合う前ならいざ知らず、恋人になった今なら素直に甘えてしまえばとは思う。それでも、拭いきれない羞恥が邪魔をする。自分でも、可愛げがないな、とは思うけれど。
ふるふると首を振るだけの宵に、晃は意地悪く笑った。
「ふーん、そのままでいいんだ。ならベッドに上がって、俺に尻を向けて四つん這いになって」
「……なんだよその態勢、やだ」
「中、ほぐさないとだろ? それとも自分でする? 見ててあげようか?」
「変態、いちいち趣味悪りいんだよっ」
「よく言うよ。何されたって感じちゃうくせに。……俺のこれ、早くほしいだろ? 四つん這いになるか自分で後ろほぐすか、選んで?」
恥ずかしさ的には、究極の二択だった。
どちらも嫌だけれど、晃が欲しいという欲求には勝てない。

