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オッドアイの青年
第1章 一条公平
春に大学進学と同時に初めて1人暮らしをすることになった公平は都内の1DKのマンションでの生活にようやく慣れ大学にも馴染んで来た。

最近は入学当初より幾分マシになった周りからの視線も少なくなって来た。

公平がそう言う視線を受ける理由は2つある…ひとつは容姿だ…

いわゆるイケメンだと高校時代もモテはした身長も178とそれなりに高く脚も長い上スポーツマンだった事で女よりそちらに夢中だった…

公平の場合それよりももっと特徴的な顔の部位がある…それは…

両目の色が左右で違う…オッドアイだった…右目は金色、左目は銀色で顔の容姿と相まって神秘的な雰囲気を持っていた。

しかし男友達との会話も行動も周りと変わりはなかった…が女子にはそう見えないらしい…

そのせいで一時期はコンタクトで隠していたが今更隠しても全く意味がないと友達に言われ数ヶ月で辞めてしまった。

大学進学と同時にもう一度コンタクトでそれを隠そうかとも思ったが後々バレて騒がれるのは本意ではない…

そう思って裸眼で通うことにしたが男女共に興味津々と言う視線が大学に入学して1ヶ月ほど続いた…

それとは別に寄って来る女も増え高校時代とは違い遠くで見て居るだけではない女もいる…

友達曰く公平には誰も手を出さない…みんなの物…と言う決まりまであると聞いて苦笑した覚えがある…

告白こそ高二の始め頃まであったがそう言う事に女同士で決まりそれも無くなり公平はスポーツと男友達でバカを満喫した高校時代だった…

まだ童貞だったが捨てようと思えば多分即捨てられる…オナニーは中二くらいで覚えたがスポーツに夢中だった事で週一回する程度だった…

親元にいる事も大きな理由だったが…現在住んでいるマンションの部屋も凄くシンプルでベット、テーブル、2人掛けソファー、テレビと生活に必要な物しかない…

1人暮らしを始めパソコンも必要だと新しく購入してもらった物がありオナニーをする回数も多少は増えたがそれでも3日に一度程度…

周りの友達との会話でも少ない方だ…周りはSEXと女に興味がある奴らばかりに…その影響を受けた公平もそろそろ彼女でもと思っていた…

しかし大学内の行動には問題無くても普段街に出かける時はコンタクトは必須アイテムで無ければ余計な視線を受けることになる。
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