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おネエ男ハンター
第1章 寂しい毎日
クリスマスイブは特別。
片思いの女子にはバレンタインみたいに勇気をだしアプローチしたいタイミングだ。
両思いの男女はつき合いを深めるチャンスだろう。

雪が降る街の景色はまるで砂糖をかけデコレーションしたように程よく白い、キラキラと光るクリスマスのイルミネーションがきれいで恋人達の心を弾ませていく。

À駅横にある大きな本屋に主人公である長谷川舞は入っていく。
ジャージにスニーカー多少乱れた顎までのウェーブ栗色髪、とうていクリスマスイブであふれかえるキラキラした街には似つかわしくない服装である。

『引っ越しって荷造りも荷解きも大変…くたくた…』
彼女は店頭平台一面に高く積まれている分厚い書籍2段目を迷う事なく手にしレジに持って行く。

嬉しそうに買ったのは舞がデビュー当時からファンである相川克也という恋愛小説家の3か月待った新作である。

部屋は段ボールだらけだけど今日は新作発売日、コンビニ弁当食べたら読まなくちゃ…
楽しみ〜…
相川克也の書くキャラって素敵なのよね〜…
想像すると相川克也って作品のとうりイケメンだと思うの…

スキップをしながら歩いてると軽く雪が降った路面で滑りお尻を強打し買った本とコンビニ弁当を手放す。

『…いったぁ〜い…』
舞はお尻をさすりよろよろと立ち上がるとお尻が濡れてしまった事に顔を赤くする。

「あはは、濡れてるとこスキップなんかしちゃ危ないわよ…あ〜あ、本は無事だけどコンビニ弁当中身ぐちゃぐちゃ」
腰まで茶髪の赤いコート長身の人物が笑いながらそれらを拾い弁当をみてため息。

『よ…余計なお世話っ、ぐちゃぐちゃでも食べてしまえば一緒なんだから構わないで』
スキップからの結果に情けないやら指摘された事への恥ずかしさで頬をふくらませるように怒っている。

高そうなコート、サラサラでツヤのある髪、黒のブーツ、コートの下はよくわからない、こういう女ってめかしこんで今からデートなのかしら…
クリスマスイブだから当然よね…
どこか高級な場所でソテーされた肉をかぶりつく、ううん、ナイフとフォークで上品に、それからカクテルなんか?
コンビニでかつ丼なんか買ってるあたしには縁がない話……

じろじろと上から下まで相手を品定めする舞。
逆に腰茶髪に彼女も上から下までじろじろと見られていることに舞は気がつかない。

「何の本買ったの?」
腰茶髪が聞いた。
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