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おネエ男ハンター
第1章 寂しい毎日
『…なんの本ってあなたには関係ない話でしょ』
相手に言われたとうり本は本屋のレジ袋に入れてある事から濡れずにすんで舞は安堵し、コンビニ弁当をみるやレジ袋にカツ丼の具がついてため息。
食べれば一緒だと言ったがやはり見た目は大事である。

ぐうううぅ〜、、、
きゅるきゅる、、、

引っ越し後の段ボール開封と整理で彼女は午前中から何も食ずに作業していた為にカツ丼の匂いに胃袋が反応したらしい。

恥ずかしい…
空腹感、なんで我慢出来なかったの…

「あははははっ…あっ、ごめんなさい、ついっ」
腰茶髪が斜め45度でお腹を押さえおかしそうに笑う。

『腹が減ってお腹がなるのっておかしいですか?初対面ですよね?』
恥ずかしさでいっぱいの舞は地面でも悪態をつくかのように早口でまくし立てる。

「初対面よ、だから謝ってるじゃない、お腹空いてるのね」
語尾を誤魔化したのはまだ笑いを隠せないからだ。

『か、帰りますっ』
舞は相手に背をむけた。

「待って、なんの本買ったの?」
気になるようで手をのばし本の話をしたいらしい。

『…本ね…、相川克也、新作で店頭に平積みされてるから気になるなら買えば?』
それだけ言うと舞は再び歩き始めた。

「ふぅん…買ったの…」
後ろから腰茶髪のそんな声が聞こえる。

舞は不意に後ろを振り向くとあの腰茶髪が後をついて歩いている。

なんなの、この女気味悪…
こんなロング茶髪に知り合いいないし…
だいたいあんなきれいな人、ばっちりメークしてめかしこんでるから絶対男とデートだと思うわけ…
高級な店で夜景を観ながらワインで乾杯なんでしょ…
クリスマスイブに引っ越しでクタクタになってるあたしとは住む世界が違うのよ…

だが舞のスニーカーの靴音と相手のブーツの音が止まらずに時には重なり調和する事に舞は引っ越しの原因は実はこの茶髪ではないかと馬鹿らしい考えが浮かぶ。

ううん、前にいたアパートまでついてきたのは男だった…
この茶髪はたまたま同じ道で途中どこかに消え失せるのよ…

あたしは何故バスに乗らずに歩いてるの?
すべてこの茶髪が悪い、バスに乗る事よりもその場を去る事に意識を集中させたから…

バスでは20分だが歩きでは1時間かかり舞は今から住むマンションへとたどり着いた。

舞はハアハアと荒い息、弁当は縦になり箸が汚れている。

「待ってよ」
腰茶髪だった。
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