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玉蘭花の香り
第2章 結婚のち別離、そして再会

控え室で着替えを終えたが、呆然と座り込んでしまった。
事情が判らない母はオロオロしていた。
静かに父は言った。
「まだ入籍してなくて良かった。
戸籍にはバツは付かないからな。
学校は、しばらく休みなさい。
弟に診断書を書かせるから。
それと損害賠償請求もしよう」
「お父様、ありがとう。
学校、暫く行きたくない。
二度と顔も合わせたくないから、
損害賠償請求もしなくて良いわ。
そんなんで、また顔を合わせることになったら、
そっちの方が耐えられない」
「相手の女は誰なんだ?」
「優子さん…」
「えっ?よく一緒に旅行に行ってた人?」
私は頷いた。
「結婚相手も、友達も、
私が見る目がなかったのかな?」
そう言うと、ポロポロと涙を流れた。
父は、拳を握り締めて怒りを出さないようにしていた。
「とにかく…早く眠りたい」
「判った。
部屋を取ってあるんだから、
今日は全員、
そのままここに宿泊しよう。
独りじゃ心配だから、
母さん一緒に…」
「大丈夫よ。
大人なんだから」と私は笑った。
母が部屋まで私を送ってくれた。
その間に、父は弟に言ったそうだ。
「あいつのことは許せない。
社会的に抹殺しないと、
気持ちが収まらない」
父は翌日、
自分の兄に事情を話し、
披露宴に参加した大臣たちに丁重に詫びを入れに廻っていた。
また、同時に、私の学校に対して、
叔父が書いた診断書を提出して暫く通勤出来ないことを詫びると共に、
結婚する予定だった相手とその同僚との不適切な関係を伝えて、
何らかの処分をしない限り、娘は学校には戻れないと伝えてくれた。
更に教育委員会や学校の母体である学校法人の理事や設立者一族にもプレッシャーを掛けようかと思っていたようだったが、
本人の日頃の行いが明らかになり、そこまでせずに済んだ。
受け持っている部活の女子マネージャーに対し、
駿が淫行を行っていたのが発覚した。
女子学生が駿の結婚の話を聞き、
「卒業したら結婚するって言って、私に色々なことをした」と訴えてきたのだった。
LINEには生々しいやり取りや動画、写真も多数残っていて、
揉み消すことも出来ないまま、警察にも通報された。
しかも複数の被害者が居て、懲戒免職になった。
更に優子さんも男子生徒達に対して淫らな行為をしたことが発覚し、逮捕後、懲戒免職になった。
事情が判らない母はオロオロしていた。
静かに父は言った。
「まだ入籍してなくて良かった。
戸籍にはバツは付かないからな。
学校は、しばらく休みなさい。
弟に診断書を書かせるから。
それと損害賠償請求もしよう」
「お父様、ありがとう。
学校、暫く行きたくない。
二度と顔も合わせたくないから、
損害賠償請求もしなくて良いわ。
そんなんで、また顔を合わせることになったら、
そっちの方が耐えられない」
「相手の女は誰なんだ?」
「優子さん…」
「えっ?よく一緒に旅行に行ってた人?」
私は頷いた。
「結婚相手も、友達も、
私が見る目がなかったのかな?」
そう言うと、ポロポロと涙を流れた。
父は、拳を握り締めて怒りを出さないようにしていた。
「とにかく…早く眠りたい」
「判った。
部屋を取ってあるんだから、
今日は全員、
そのままここに宿泊しよう。
独りじゃ心配だから、
母さん一緒に…」
「大丈夫よ。
大人なんだから」と私は笑った。
母が部屋まで私を送ってくれた。
その間に、父は弟に言ったそうだ。
「あいつのことは許せない。
社会的に抹殺しないと、
気持ちが収まらない」
父は翌日、
自分の兄に事情を話し、
披露宴に参加した大臣たちに丁重に詫びを入れに廻っていた。
また、同時に、私の学校に対して、
叔父が書いた診断書を提出して暫く通勤出来ないことを詫びると共に、
結婚する予定だった相手とその同僚との不適切な関係を伝えて、
何らかの処分をしない限り、娘は学校には戻れないと伝えてくれた。
更に教育委員会や学校の母体である学校法人の理事や設立者一族にもプレッシャーを掛けようかと思っていたようだったが、
本人の日頃の行いが明らかになり、そこまでせずに済んだ。
受け持っている部活の女子マネージャーに対し、
駿が淫行を行っていたのが発覚した。
女子学生が駿の結婚の話を聞き、
「卒業したら結婚するって言って、私に色々なことをした」と訴えてきたのだった。
LINEには生々しいやり取りや動画、写真も多数残っていて、
揉み消すことも出来ないまま、警察にも通報された。
しかも複数の被害者が居て、懲戒免職になった。
更に優子さんも男子生徒達に対して淫らな行為をしたことが発覚し、逮捕後、懲戒免職になった。

