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玉蘭花の香り
第4章 初めての夜
朝食を取ろうと、シャワーを浴びてから着替えをして、
手を繋いでダイニングに行くと、

「こちらへ」とピアノの近くの席に通された。


淡い薔薇のブーケが飾られていて、
給仕が後ろに立ち、サーブしてくれた。


食後のコーヒーを飲んでいると、
恰幅が良い上品な男性がロンの処に来て挨拶をした。

このホテルの副支配人と紹介されたので、
私は立ち上がって握手をして、
中国語で料理とホテルのホスピタリティの素晴らしさを褒めた。

恐縮しながらも誇らしそうな顔をして、
ロンに、
「素晴らしい花嫁ですね?」と言うのが聞こえて、
私は「えっ?」と言ってしまった。


ロンは、
「まだプロポーズを受けて貰ってないので」と言うと、

副支配人は、ロンの肩を叩きながら立ち去ってしまった。


「ロン?あの…」

「ごめんごめん。
あの人、父の友達で、僕のこと、小さい頃から物凄く可愛がってくれてたから。
美香さんの部屋を父がアップグレードするように手配した時、
なんか言ったのかも」と苦笑いした。


「結婚式は、是非、ここでって言ってたよ」


「まあ!」と言った後、
アップグレードしたお部屋で私たちが愛し合ったことも知られているのかと思ったら赤面してしまった。


「あれ?美香さん、どうしたの?」とロンが呑気な顔で言うので、
更に紅くなってしまう。


「あーあ。仕事、行きたくないな。
1日中、美香さんと一緒に居たい」


「ダメよ?
それこそ、お父様に私が怒られてしまうわ。
私のせいで、ロンがお仕事しなくなったと言われたら困るもの」と言うと、

「じゃあ、なるべく早く帰って来るから!
美香さん、あと何日、ここに居れるの?」

「明後日の飛行機を取ってあるの」

「えっ?変えられないの?」

「うん。往復で買ったから」

「だったら明日は1日一緒に過ごしたい。
調整するから、全部の時間、僕にくれる?」

私は頷いた。

「良かった。
今日は何をしてる?」

「お父様がエステにいらっしゃいって仰っていたから、行ってみようかしらと思ってて…
後は、知人の処に…」

「男の人?」

「そうよ?」

「だったら僕も行く!」
とロンは一歩も譲らない顔で言った。
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