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玉蘭花の香り
第7章 暗雲

警察での話だと、
私が駿に刺されたと、生徒達は言っていたようだった。
それで、1人が外に人を呼びに行った。
駿は、
「人形みたいになってるオンナを無理矢理ヤルのも興奮する」と言って、
私のショーツに手を掛けようとした時、
残った生徒たちが、
「辞めろ!」と言って、
駿を突き飛ばして押さえ込んでくれて、
タオルで止血したり、
他の人に私の酷い姿を見せないようにと自分たちのジャージを掛けてくれたそうだった。
それは私が病院で言った、
「生徒たちは駿に唆されていただけだ」というものとも一致していた。
私は学校側にも、
「生徒たちは唆されてその場に居ただけで、私を助けてくれた」と説明して、寛大な措置をお願いした。
自宅にお見舞いに来てくれた時にも、生徒達にはそのことを言った。
「駿が、元教師で部活の顧問という立場を利用しただけだった。
あなた達は、ナイフに怯まず、私を助けてくれた。
最後までそう言うのよ?
学校にもそう言ってあるから、
退学や停学も無いはずだし、受験にも差し障りないようにさせるから」
生徒達は、泣き崩れてしまっていた。
「そういうことに興味があるのは判るけど、
愛する人を見つけて、
お互いに大切にし合う気持ちで抱き締めないとダメよ?」と言うと、
「俺、本当に美香先生のこと、好きで…」と1人が言って、
他の生徒も「俺も!」と言い出すので、
「それって、歳上の女性に対する憧れとかでしょ?
じゃあ、33歳の私と付き合って、
手とか繋いでディズニーとか行けるの?」と言うと、
顔を見合わせてしまった。
「あなた達、25歳過ぎなんてオバサンとか言ってたじゃない?」と、私が笑うと、
みんなも笑い出した。
「ねっ?
もっと近くに、あなた達に憧れてるコが居たりするから、
そういう女の子とゆっくり手を繋いで歩くとこから始めると良いよ?」と言った。
帰りがけに、
「私を護ってくれて本当にありがとう」と、
1人1人をハグして帰した。
みんなを見送るのを待って、
ロンは、
「あの子達、全員、
美香さんの親衛隊になったね。
多分、美香さんが何かして?って言ったら、
無条件でなんでもやりそうだ」と笑って言った。
刑事裁判は、弁護士の弟の事務所に任せることにした。
相手の顔を見るのも怖くて法廷には立てないと、
叔父が診断書を書いてくれていた。
私が駿に刺されたと、生徒達は言っていたようだった。
それで、1人が外に人を呼びに行った。
駿は、
「人形みたいになってるオンナを無理矢理ヤルのも興奮する」と言って、
私のショーツに手を掛けようとした時、
残った生徒たちが、
「辞めろ!」と言って、
駿を突き飛ばして押さえ込んでくれて、
タオルで止血したり、
他の人に私の酷い姿を見せないようにと自分たちのジャージを掛けてくれたそうだった。
それは私が病院で言った、
「生徒たちは駿に唆されていただけだ」というものとも一致していた。
私は学校側にも、
「生徒たちは唆されてその場に居ただけで、私を助けてくれた」と説明して、寛大な措置をお願いした。
自宅にお見舞いに来てくれた時にも、生徒達にはそのことを言った。
「駿が、元教師で部活の顧問という立場を利用しただけだった。
あなた達は、ナイフに怯まず、私を助けてくれた。
最後までそう言うのよ?
学校にもそう言ってあるから、
退学や停学も無いはずだし、受験にも差し障りないようにさせるから」
生徒達は、泣き崩れてしまっていた。
「そういうことに興味があるのは判るけど、
愛する人を見つけて、
お互いに大切にし合う気持ちで抱き締めないとダメよ?」と言うと、
「俺、本当に美香先生のこと、好きで…」と1人が言って、
他の生徒も「俺も!」と言い出すので、
「それって、歳上の女性に対する憧れとかでしょ?
じゃあ、33歳の私と付き合って、
手とか繋いでディズニーとか行けるの?」と言うと、
顔を見合わせてしまった。
「あなた達、25歳過ぎなんてオバサンとか言ってたじゃない?」と、私が笑うと、
みんなも笑い出した。
「ねっ?
もっと近くに、あなた達に憧れてるコが居たりするから、
そういう女の子とゆっくり手を繋いで歩くとこから始めると良いよ?」と言った。
帰りがけに、
「私を護ってくれて本当にありがとう」と、
1人1人をハグして帰した。
みんなを見送るのを待って、
ロンは、
「あの子達、全員、
美香さんの親衛隊になったね。
多分、美香さんが何かして?って言ったら、
無条件でなんでもやりそうだ」と笑って言った。
刑事裁判は、弁護士の弟の事務所に任せることにした。
相手の顔を見るのも怖くて法廷には立てないと、
叔父が診断書を書いてくれていた。

