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訪問 パティシエSana
第3章 扉の向こう
 早苗は大きく息をしてあの男が帰っていったドアを睨みつめた。女の名は早苗と言った。自分が投げつけた電動歯ブラシが沓抜に転がっている。何もかもを知られた忌々しさである。初めてあった男と関係を持ってしまった。いいように蹂躙され、弄ばれ、おまけに女の喜びを与えられ、頭が真っ白になって昇天してしまった。そんなことがあるなんて信じられない世界に這入ってしまった。愛やら、恋やら、好き嫌いやらが全くない世界。何もかも許してしまいたい大好きな彼に愛撫されて幸福を得るSEXではない世界。ときめく出会い、初めてのデート、胸の高鳴り、思わず触れる手と手に驚き、見つめ合う目と目、そんな情景が一切ない男と女の体だけの関係。
  見知らぬ男に逝かされた。
  逝かされてしまった。
  そして、気絶した。
 忌々しくも今までの経験にはない全身を繰り返し襲う衝撃で喜びに震えてしまった。そんな疼きがまだ下腹部に残っている。身じろぎするといわれぬ痺れを感じてしまう、男が女芯を吸った感覚である。
 尿意を感じたので、ゆるゆると立ち上がると貧血のようにくらくらとした。その刹那に同じ痺れがおこり電流で撃たれた。何とかトイレに座ろうとスエットを引き落とすと、ショーツを履いていなのに気がついた。
  そうだった脱がされたままであったのだ。
 便座にすわろうと腰を降ろすときに何か音がかすかにしたような気がした。放尿を開始したら尿が跳ねてしぶきが太ももにあたった。驚いて見ると便器の壁に勢いよく当たって放出されている。こんなことはなかったが、溜まっていたのだと思った。終ってチャームを使い、トイレットペパーを落とすと何やら陰毛が多数落ちて便器についていた。立ち上がる時、また電流で撃たれて女芯が痺れた。何かに引っ張られるような感じもする。放尿でしぶきが太ももにかかったのでシャワーを浴びることにしようと下半身を剥きだしのまま風呂場にむっかた。途中で引きずっていたスエットパンツと上着、スポーツブラを洗濯機に投げ入れた。身を半回転した刹那、やはり引っ張られて衝撃が発生し、女芯が痺れた。同時にキッラと赤く何かが反射したような気がした。その時、鈴の音も聞こえた。
 また、忌々しく、腹立たしくなった。
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