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フレックスタイム
第9章 天使降臨
夕食時間が終わった頃に、
翔吾さんは大きなカゴにアレンジされたお花を抱えてやってきた。

「香り、大丈夫かな?
名前にちなんで、百合にしてみたけど、
強すぎるようなら、持ち帰って違うのにするよ?」と言う。

カサブランカの強い甘い香りは大好きだけど、
念の為、お部屋の一番遠い所に置いて貰う。


「まだ、何も食べれないんだよね?
赤ちゃん、ガラス越しに見てきたけど、
思ったより小さかった」と笑う。

「今夜もここに泊まるからね?」


私は鎮痛剤のせいで、
眠くて朦朧としてしまう。

翔吾さんは、何度も額や頬にキスしてくれて、
「明日には百合も赤ちゃんに会えるって」と言ってくれる。




翌日から、室内を少し歩く練習を始めた。
2度目の帝王切開とはいえ、
やっぱり痛い。
それに年齢を重ねた分、
体力が落ちているような気がした。

検診でOKを貰って、
看護婦さんが赤ちゃんを連れてきてくれた。

抱っこすると、羽根のように軽いと母は言うけど、
私にはじんわりと重く感じてしまった。

おっぱいを含ませてみても、
力がなくて、なかなか吸えない。


「男の子だし、段々吸う力が強くなりますよ?
ママは少し、乳首が出るようにマッサージしてくださいね?
全然小さいから。
ほら、これくらいになるように!」と、
哺乳瓶の先を見せられる。

んー。
頑張れるかしら?


「俺、引っ張ろうか?」と真顔で言うので、
看護婦さんに笑われてしまう。

お母様がケンを連れて来てくれた。

赤ちゃんを見ると、
「これ、弟なの?
僕の弟?」と言って、
そっと頬に触った。

「小さくて可愛いね?
お名前は?」

「これから考えないとね?
一緒にケンも考えてくれる?」と言うと、
嬉しそうに笑った。


その日から赤ちゃんも同室でとなった。
流石に翔吾さんも連日では大変なので、
この日は実家の母が泊まってくれることになった。

夜中の授乳は、
飲んでくれてるのかよく判らなくて、
母がミルクを作ってくれたのを併用してあげてみた。

翌日には初めての沐浴があるということだった。

私の体調の戻りが悪くて、
10日ほど入院した後、家に戻ることが出来た。


赤ちゃんの名前は、
「レンくん」になった。

そして、新しい生活が始まった。
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