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フレックスタイム
第7章 入籍と過去の女
「でも、私は母親よ?」
「ケンを置いて出て行ったと聞きました。
ケンが今、貴女についていきたいと言っても、
未成年者ですので親権者である翔吾さんの同意がなければ、
略取誘拐になりますよ?」
「僕のマミーは…リリィだけだよ。
その人は、怖い顔の知らないおばさんだよ」と言った。
「覚えてらっしゃい?」と言って出て行こうとするので、
「ここの鍵、返してください?」と言ったけど、
無視して、ドアを激しい音を立てながら閉めて出て行った。
「ああ。怖かったわね?
ケン、ありがとう。
ケンがちゃんと言ってくれたから、
リリィもグランマも助かったわ。
守ってくれてありがとうね」と頭を撫でて頬にキスした。
古川さんは、
「怒りで足が震えてましたが、
スカっとしました」と笑った。
「百合さん、強いわ。
これなら翔吾さんも安心ね?」と言った。
取り敢えず、すぐに鍵の業者を呼んで、
すぐに門扉と玄関などの鍵を変えて、
警備会社にも連絡して、暗証番号を変えて貰う手配をした。
実家の両親にも連絡をしていたので、
程なく来てくれて、
翔吾さんのお母様と顔合わせも出来た。
そうこうしているうちに、翔吾さんも帰宅して、
弁護士さんも到着した。
「佐々木先生、急なお呼び立てして申し訳ございません」と頭を下げると、
「あれ?
百合ちゃん?百合ちゃんじゃない!
久し振りだね」と柔らかい顔で笑った。
「あら!
真人先輩のお父様だったんですね?
苗字だけだと、気づかなくて…」と笑った。
「ん?知り合いだったの?」
「佐々木先生、大学の先輩のお父様なんです」
「そうだったのか。
それで、大丈夫だったの?」
「それが、百合様がきっぱりと追い払ってくださったんですよ」と古川さんがお茶を出しながら誇らしげに言うので、
私は恥ずかしくなってしまい、
「ケンが…ちゃんと私とお母様を守ってくれたんですよ?」と言って、ケンを抱き締めた。
「それで、何だって?」
「ケンを連れ去ろうとしたの。
だから…
一刻も早く婚姻届出して、
ケンと特別養子縁組して、
絶対に連れて行かれないようにしたくて」
「えっ?
それって、プロポーズしてくれてるの?」
「はい。
家族全員の前で署名捺印してください。
佐々木先生には、用紙をご用意していただくようにお伝えしてあります」と言った。
「ケンを置いて出て行ったと聞きました。
ケンが今、貴女についていきたいと言っても、
未成年者ですので親権者である翔吾さんの同意がなければ、
略取誘拐になりますよ?」
「僕のマミーは…リリィだけだよ。
その人は、怖い顔の知らないおばさんだよ」と言った。
「覚えてらっしゃい?」と言って出て行こうとするので、
「ここの鍵、返してください?」と言ったけど、
無視して、ドアを激しい音を立てながら閉めて出て行った。
「ああ。怖かったわね?
ケン、ありがとう。
ケンがちゃんと言ってくれたから、
リリィもグランマも助かったわ。
守ってくれてありがとうね」と頭を撫でて頬にキスした。
古川さんは、
「怒りで足が震えてましたが、
スカっとしました」と笑った。
「百合さん、強いわ。
これなら翔吾さんも安心ね?」と言った。
取り敢えず、すぐに鍵の業者を呼んで、
すぐに門扉と玄関などの鍵を変えて、
警備会社にも連絡して、暗証番号を変えて貰う手配をした。
実家の両親にも連絡をしていたので、
程なく来てくれて、
翔吾さんのお母様と顔合わせも出来た。
そうこうしているうちに、翔吾さんも帰宅して、
弁護士さんも到着した。
「佐々木先生、急なお呼び立てして申し訳ございません」と頭を下げると、
「あれ?
百合ちゃん?百合ちゃんじゃない!
久し振りだね」と柔らかい顔で笑った。
「あら!
真人先輩のお父様だったんですね?
苗字だけだと、気づかなくて…」と笑った。
「ん?知り合いだったの?」
「佐々木先生、大学の先輩のお父様なんです」
「そうだったのか。
それで、大丈夫だったの?」
「それが、百合様がきっぱりと追い払ってくださったんですよ」と古川さんがお茶を出しながら誇らしげに言うので、
私は恥ずかしくなってしまい、
「ケンが…ちゃんと私とお母様を守ってくれたんですよ?」と言って、ケンを抱き締めた。
「それで、何だって?」
「ケンを連れ去ろうとしたの。
だから…
一刻も早く婚姻届出して、
ケンと特別養子縁組して、
絶対に連れて行かれないようにしたくて」
「えっ?
それって、プロポーズしてくれてるの?」
「はい。
家族全員の前で署名捺印してください。
佐々木先生には、用紙をご用意していただくようにお伝えしてあります」と言った。