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トパーズ
第13章 生まれ変わる

ゴールデンウィークになって、
ミラノが遊びに来てくれた。
「連休の京都なんて、
人混みで最悪だよ」
と言いながら、
「ジンギスカン食べながらビールビール!」と言う。
「ダメよ。
まだ未成年でしょ?」
「えー。
麻衣子はお堅いなー」と言う。
「純一さんだって…」と言いながら、
違和感を覚える。
あれ?
ここはどこ?
なんで黒田先生、ここに居ないの?
混乱してしまって、
突然、震えて涙が出てしまう。
「麻衣子さん、大丈夫だから。
僕達、一緒に居るよ」と、
山田くんが抱き締めてくれる。
私はそのまま、眠ってしまったようだった。
2人は私が寝た後、
私の話をしていたようだ。
「まるで、機械仕掛けのように日常のことはしてる。
大学にも行ってノート取ったりもしてる。
でも危なっかしくてとても1人には出来ないから、
お風呂も一緒に入って、
身体を拭いて髪を乾かしてあげてるし、
外出もいつも一緒。
階段なんか上の空で落ちそうになるからね。
大学では『公認のカップル』って言われてるよ」
「山田、麻衣子と寝たのか?」
「勿論、一緒に寝てるよ。
抱き締めたり、キスもする。
だって、突然飛び起きたり、
泣いたりするんだよ。
とても1人には出来ない」
「じゃなくて、セックスしたのか?」
「してないよ。
とても、出来ない。
意識のない女の子を襲うようなもんじゃん」
「でもさ、
セックスしたら、
ハッと、我に返って、
前の麻衣子に戻るかもよ?」
「それもなんだか、可哀想で。
辛過ぎて思い出したくないから、
こうなってるんだろうから」
「でも、それじゃあ、
前に進めないじゃん。
山田、やらないなら俺がって言いたいけど、
勃たないしな」
「僕だって大き過ぎて、
痛々しくて出来ないよ」
「大きいのは良いことじゃないの?」
「いや、本当にデカイから…。
それに、出来ないよ」
「何?
勃起しないとか?」
「違うよ。
僕は…母にやられたんだよ。
それこそ、拘束されてね。
本当に穢れてるのは、
麻衣子さんじゃなくて僕の方。
こんなこと知ったら、
麻衣子さんだって軽蔑するよ。
だから僕は…
麻衣子さんと結婚するとか、
セックスするような資格はないんだ」
「でも、無理矢理だったんだろう?
そんなこと気にしなくても…」
ミラノが遊びに来てくれた。
「連休の京都なんて、
人混みで最悪だよ」
と言いながら、
「ジンギスカン食べながらビールビール!」と言う。
「ダメよ。
まだ未成年でしょ?」
「えー。
麻衣子はお堅いなー」と言う。
「純一さんだって…」と言いながら、
違和感を覚える。
あれ?
ここはどこ?
なんで黒田先生、ここに居ないの?
混乱してしまって、
突然、震えて涙が出てしまう。
「麻衣子さん、大丈夫だから。
僕達、一緒に居るよ」と、
山田くんが抱き締めてくれる。
私はそのまま、眠ってしまったようだった。
2人は私が寝た後、
私の話をしていたようだ。
「まるで、機械仕掛けのように日常のことはしてる。
大学にも行ってノート取ったりもしてる。
でも危なっかしくてとても1人には出来ないから、
お風呂も一緒に入って、
身体を拭いて髪を乾かしてあげてるし、
外出もいつも一緒。
階段なんか上の空で落ちそうになるからね。
大学では『公認のカップル』って言われてるよ」
「山田、麻衣子と寝たのか?」
「勿論、一緒に寝てるよ。
抱き締めたり、キスもする。
だって、突然飛び起きたり、
泣いたりするんだよ。
とても1人には出来ない」
「じゃなくて、セックスしたのか?」
「してないよ。
とても、出来ない。
意識のない女の子を襲うようなもんじゃん」
「でもさ、
セックスしたら、
ハッと、我に返って、
前の麻衣子に戻るかもよ?」
「それもなんだか、可哀想で。
辛過ぎて思い出したくないから、
こうなってるんだろうから」
「でも、それじゃあ、
前に進めないじゃん。
山田、やらないなら俺がって言いたいけど、
勃たないしな」
「僕だって大き過ぎて、
痛々しくて出来ないよ」
「大きいのは良いことじゃないの?」
「いや、本当にデカイから…。
それに、出来ないよ」
「何?
勃起しないとか?」
「違うよ。
僕は…母にやられたんだよ。
それこそ、拘束されてね。
本当に穢れてるのは、
麻衣子さんじゃなくて僕の方。
こんなこと知ったら、
麻衣子さんだって軽蔑するよ。
だから僕は…
麻衣子さんと結婚するとか、
セックスするような資格はないんだ」
「でも、無理矢理だったんだろう?
そんなこと気にしなくても…」

