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第22章 あとがき

えっと、あとがきです。


誕生石って、女性なら気になるものですよね？

貴石〜ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアと、
日本女性としては品格の高さで特別感のある真珠が誕生石だと、
羨ましいな〜って思いますが、
婚約指輪には選ばれにくかったり、
肌の色に合わなかったり、
石としての価値がそんなに高くない誕生石だと、
少し残念な気持ちになったりするの…
私だけですか？


トパーズが、私にとってはそんな残念な石でして、
黄色いトパーズ、肌の色に全然似合わないし、
好きじゃないなって昔から思ってました。


別に付き合ってた訳ではなくて、
多分私のファンだったと思われる
学生時代のボーイフレンドが、
「私、インドに行きたいな」って言ってたのを鵜呑みにして、
本当に夏休みにインド旅行に行って、
大きなルースのトパーズを持ってきてくれたことがありました。

しかも、とてもバイクに乗りそうにないコだったのに、
私の真似して中型免許を取って札幌からバイクでそれを届けてくれました。

東京方面に帰省する時に、
一緒に飲んだり、
不規則な文通をしてたのを今でも懐かしく思ってます。

その話を書くつもりが、
主人公が勝手に動いてしまい、
全く違う方向に転がっていってしまって、
私にしては長い小説になりました。


そのトパーズ、今もそのまま、
加工しないでとってあります。

指輪じゃなくて、
ルースのままのトパーズっていうのが、
すごく印象的で、
その話はいつか、書きたいと思ってます。
何しろ、その要素、バッサリ切り落とされてしまいましたので笑


10年ぶりに再開した山本先生とは、
その後、更に年月が経ってから会うことになるみたいですけど、
ひとまず、4人の子供を賑やかに育てながら、
医師としてのキャリアを重ねていく手前で一度筆を置かせていただきました。



岳人さんとお母様の話は、
ちょっと辛過ぎて、ここの中では書けず、
別の小説に仕立てました。
書いてて苦しかったですが、
背景があるからこそ、強くて優しい人になったことをお伝えしたかったのでした。

良かったら、
『蝶の標本〜もうひとつのトパーズ』も読んでみてくださいね。

http://kanno-novel.jp/viewstory/index/21224/?guid=ON


ありがとうございました。

木花咲耶