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トパーズ
第14章 初めての夜
髪は2人ともタオルドライすれば大丈夫な長さだったので、
肩にタオルを掛けたままでリビングに行った。


「焙じ茶、淹れるね?」と言うと、

「なんか、久し振りにその台詞、聴いた」と、
山田くんが嬉しそうに言った。


マグカップを両手で持ちながら息を吹き掛ける。


それを見て、山田くんがふんわりとした顔で笑った後、
涙ぐむ。


「どうしたの?」


「ずっと人形みたいなままだったら…
でも、そうだとしても一緒に居ようと思ってたから。
麻衣子さん、良かった。
辛いかもしれないけど、
本当に良かった」と泣いている。


「私…
生まれ変わったから。
勿論、純一さんのことは忘れられないけど、
それを抱えたままの私を岳人さんが受け入れてくれるなら…」
私はそっと山田くんにもたれかかった。


「僕も生まれ変われるかな?」


「うん。
みんなで生まれ変わっちゃいましょう。
お母様も、生まれ変わったから、
お父様と2人の生活を再度始めてるんじゃないかしら?」


「僕のことは忘れちゃったみたいだけどね?」


「また、再会出来るんじゃないかな?
何かのきっかけで…。
岳人さんは、本当のお父様に会いたいと思う?」


「うーん。
会ってみたいけど、
父に対して悪い気がするし…」


「そんなことも含めて、
あれこれ考えていきましょ。
まずは…
大きいサイズのコンドーム、探さないとね?」


山田くんはポカンとした顔をした後、
大笑いした。


「麻衣子さんて…
本当に楽天家だね?
僕は…おかげで救われるよ?
ありがとう」と言うので、


「だって、それを探さないと、
ちゃんとセックス、出来ないでしょ?」と笑うと、
ギュッと抱き締めて、

「ホントだね?
でも、今すぐにでも、
抱きたいけど…」と言ってキスをする。


「ベッドに行こう?」と手を引いてくれるので、
ギュッと手を握って廊下をそっと進んだ。



そして朝まで、
抱き締めあって絡まるようになって眠った。

同じ香りのシャンプーの匂いは、
わざわざ家で使っていたものと同じのを用意してくれてたのも判った。


時々、寝惚けながらキスをして、
また、のんびり満ち足りた気持ちで眠れた。


本当の意味で、
夜が明けた気がした。
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