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トパーズ
第7章 イベントシーズンは受験シーズンの始まり!
文化祭の後、お誘いがあった他校の文化祭にゲスト出演させて貰った。
私立の男子校で、
そこに来ていた大学のジャズ研からもオファーをいただき、
大学の学園祭でも演奏することになった。

1stセットでアイドル的な扱いをされてしまい、
高校生だってことを全面に出されて紹介されたせいか、
ちゃんと演奏を聴いて貰ってない感じが悔しくて、
作戦会議をして、
2ndセットはガラリと演奏する楽曲もアレンジも変えてみた。

私も黒服にして、
ボルサリーノの中に髪をまとめて入れ込んで、
男子だけのバンドのようにして、
タイトな演奏で攻めてみたら、
違う客層の足を止めさせることも出来て、
途中からどこかに気持ちがトリップしてしまうような感覚になれた。


アンコールを貰って、
ミラノが「リクエストを!」と観客に声を掛けると、

「TAKE FIVE」という声が掛かった。

このライブに招いてくれたジャズ研のリーダーさんが、
サックスを持って乱入してくれたので、
私は帽子を投げて髪をたなびかせながら、
ピアノを弾きながら歌い始めると、
客席から口笛や歓声が上がる。

ワンフレーズだけ歌い、
あとはサックスをメインにしてソロを回しながら、
メンバー紹介をして演奏を終えた。



演奏の後、リーダーの方が少し済まなそうに私達に挨拶に来た。


「ごめんね。
客寄せパンダみたいな扱いして。
2ndセット聴いて、悪かったなと思ったよ」と言って頭を下げるのを見て、

「うちの姫様、気が強いからさ。
かえって気を遣わせてしまって申し訳なかったね」と、
黒田先生も頭を下げて握手を求める。



「えっ?
気が強いって、私のこと?」


「うんうん。
決して弱くはないでしょ」とミラノが言うと、
みんながドッと笑って空気が和らいだ。


「山田も気が強いよな」と、
先生が呟くと、
山田くんは照れ臭そうに笑った。


「さて、打ち上げ、
行きませんか?」と言われたけど、


「えっと…試験勉強あるので、
今日は失礼しますね?」と、私は頭を下げる。


「そっか。
受験終わらないと落ち着かないもんな。
また、ステージある時、
誘わせてくれる?
断ってくれても良いからさ」と言って、
駐車場まで送ってくれた。


先生は移動用にと車を買い替えてくれてたので、
楽器を詰め込み4人で乗り込んだ。

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