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そぶりをやめて
第17章 190日
汐里が笑みを浮かべながら、少し傾けた体を揺らしはじめた。

「んっ、はぁ...。んっ、ふぅっ...」

小さく前後に伸びあがるように、滑らかに腰を揺らしている。
気持ちよさそうに漏れる吐息が、めちゃくちゃ色っぽい。

佳佑のお腹のあたりに両手を置いていて、腕に挟まれた胸が寄せられ揺れている。
その先を指ではじくと、ビクっと反応して。
両手で弄っていると、ナカがよりきゅうっとなる。

「やぁっ...。あんっ」

嫌とか言いつつ、遮ったり振り払ったりしない所を見ると、もっと、って事だろう。

指を広げて、柔らかな胸を下から揉みしだく。

「っあ、...気持ちいっ、んっ」

汐里の腰が踊るようにリズミカルに加速して、それまで動かずにいた佳佑も堪らず突き上げはじめる。

飛び跳ねる動きに代わって、汐里の体が前のめりに倒れてくる。
佳佑の肩の辺りに手をつき、突き上げてくる衝撃を体を反らして耐えている。

「っあんっ、それ...いいっ、すごっ、いっ、ああっ」

気持ちよさそうな声が、段々余裕が無さそうになってきた。
腰を掴んで大きなストロークから、飛び跳ねるような動きに変えてゆく。

「あっ、だめぇ、イっちゃ、うううっ...」

あんなに動いていた汐里が、すっかり受け身になっている。
そのお尻を掴み直して、何度も奥を突き立てる。

「っ...あああっ!」

弾けるような嬌声をあげて、体がより伸びあがったかと思うと、脱力した体を佳佑の上に倒してきた。

「っ...ん。ぁんっ、んっ」

抱きしめた体はふるふると小さく震えていて、呼吸が苦しそう。
だけど、ナカはまだぐりゅぐりゅっと動いていて。

堪えきれず、ゆっくりとだが突き上げてしまう。

「っゃあ。...まぁ、まあっ、...って、んああっ」

恐らく、『待って』と言ってるだろう。
小さな声だし、悲鳴のようで、ほぼ聞き取れない。

「...ごめん。止まんない」

そう言う佳佑の声も、絞り出したような囁きで。
激しく突き上げる動きの中、きっと汐里の耳には届いてない。

「あっ...。イクっ、っまた、イっちゃ...あああっ!」

さっきより声は小さくなってるが、イクまでの間隔が短く。
だけどイってる時間は長くなってる。

痙攣を繰り返す体を抱きしめたまま、ぐるりとベットの上を反転する。


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