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そぶりをやめて
第18章 220日
深く奥までゆっくりと繋がって、互いの体に手を伸ばし引き寄せる。

舌を貪るように唇を重ねながら、より抱きしめ合う。

滑らかに動き始める佳佑の腰に、汐里もより足を広げ受け入れる。
規則的なリズムが、2人の呼吸を上げてゆく。

「...ん、あんっ...、んっ...」
「汐里...」

耳もとで愛おしそうに名前を呼ばれて、きゅうっとなる。

「はぁっ...、汐里。...好きだよ」

甘く艶がある言葉を体を重ねる度に何度となく囁かれ続けて、洗脳されてきたのかもしれない。

言われると嬉しい自分がいる。

恥ずかしい気持ちもありつつ、もっと呼んで欲しいとまで思うようになった。

今みたいに囁くのもイイけど。
乱れた声で、苦しそうに呼ばれるのもイイ。

「...けいす...けえ...っ」

汐里もつい名前を呼んでしまうが、あとの言葉が付いてこない。

「うん。...何?」

『好き』って言葉はウソになる気がして。
目の前の佳佑の瞳が、ウソを見抜きそうで怖い。

「...もっと。もっと、シて...」
「うん...。いいよ」

キスを軽く落としてから、体が離れてゆく。
起き上がった佳佑に腰ががっつり掴まれて、加速した動きに揺すられる。
さっきと違う波で、快感が体を駆け巡る。

「ああっ、いっ、...あっ、イっ...」

腰が揺れつつ浮き上がって、それでも突かれ続けて、跳ねるように果てる。

「っは...。ん...」

ゆっくり体が降ろされて、佳佑がその場所から離れてゆく。

体全体で呼吸を繰り返していると、後ろから片足が広げられ、熱い塊がまた入ってきた。

さっき入ってきた時より遥かに大きく力強くなって、汐里の体を貫く。

「ああっ、...あっ、すご、いっ」

体をよじって、佳佑の首に腕を回す。
捻れたように絡まりながら、何度も体がぶつかって揺れ動く。

次第に前に倒れるようになり、いつの間にかお尻を突き出し後ろから突かれている。

「ああっ、...イっちゃうっ、イクっ、...ああーっ!」

今日何度、この種の言葉を言ったか、もう分からない。
痙攣する体をベッドに沈めながらも、尚も激しく揺れ動く。

「もう、だめ...、イ...くっ、ああんっ」
「俺も...もう、イきそ...、くっ、ああっ!」

キツく体を抱きしめ合って、恐らく佳佑が果てた。
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