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そぶりをやめて
第7章 117日
「...ねぇ」
「んー?」

微かに花火の音が聞こえてくる気がする。

汐里が、体を伸ばしてテレビの方へと顔を向けようとする。

「ちょっと、ね、花火じゃない?」

佳佑に邪魔され振り向けなくて、テレビ画面が目の端に微かにチラつくぐらいだ。

でもたぶん、明るさからして、花火に違いない。
もっとちゃんと見たいのに。

テレビでは、ライブでオリンピックの開会式を中継している。
開催が危ぶまれたが、無理矢理感満載で始まった。

「汐里こそ、こっち見て?」

途中、暇を持て余した佳佑が、汐里をくすぐったり、抱きついてみたり、あちこちにキスを落としてみたりー。
と、しつつも、一応はテレビを見ていた。

それがいつの間にか、佳佑の膝の上に向かい合うように汐里が座り。
今は、はだけた汐里の胸に、佳佑が舌を這わせている。

「後でダイジェストでいいじゃん」
「んっ...、見ようって言ったのは、佳佑でしょ...」

胸先を舌がチロチロと舐め回しては、舌を絡ませるように吸い付く。

「ん...。もう見なくて、いいの?」

開会式が気になる、というより、お客さんとの会話のために“見ておかないと”というスタンスらしい。

「汐里は?開会式のが、見たい?」

汐里は、元々スポーツ全般があまり好きではない。
万が一、好きな人バンドが開会式に出たりしたら、見たいと思うけど。
そんな雰囲気はまったくなさげだ。

「...ううん」

そう言うと、コッチがしたいみたいに聞こえるんじゃ。

「じゃ、バンザイして」

首元まで捲られた、パジャマ代わりのバンTが煩わしくなったのだろう。

素直にバンザイして、バンTを剥ぎ取ってもらう。

「もうちょっと可愛いパジャマ買ったら?」
「んー?この格好でも充分エロいって、誰か言ってなかった〜?」

そう言いながら今度は佳佑のよれっよれのTシャツを脱がせる。

何も言ってないのに、バンザイしてる。ぷぷぷ。

目の前に晒された体は、むっちりしてるけど、前ほどのぽちゃ感は無くなってきた。
わき腹なんか、簡単には掴めなくなったもの。

「っ、ちょ、やめろよ〜」

Tシャツを脱ぎ捨てながら、佳佑が軽く悶える。

笑いあって、近づいて軽くキスを交わす。

「もうちょっとで腹筋割れそうだろ?」
「えー、それは無理じゃない?」
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