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そぶりをやめて
第7章 117日
代わりに指が卑猥な音をたて、辺りを撫で回し探る動きを繰り返している。

「っ、ゆび、...も、やぁ」

そう言い終わる前に、指先が音を立てて潜り込んだ。

「こんななってんのに?」

浅い場所で水音がして、辺りに飛沫が散っている気がする。

逃れたい気もするけど、やめて欲しくもなくて、もっと違う何かが欲しいのに。

少しずつ前のめりに体がなって、机の端に手をついていたハズなのに、上体をあずけるようにし、掴めるところを探して手を伸ばしている。

「んんっ...」

腰が震えるように動いて、佳佑の指を締め付ける。

もっと奥を触って欲しい。

そう思った途端指が抜かれて、いつの間にか沈んでいた佳佑の舌がまたやってくる。

自然と逃れようと浮いた体が、右足をテーブルの上に引き上げてしまう。

広がったその場所に、佳佑が深く顔を埋めてゆく。

「あっ、ああっ...」

舌が踊るように舐め回し、音を立てて蜜を啜る。

その場所を吸われるという未知の感覚に、目の前が白くぼやけて、テーブルを掴む腕が震えてきた。

「も、ほんと、だめ...」

怖くて、気持ちよくて、恥ずかしくて、気持ちよくて、苦しくて、気持ちいい、色んな感情に押しつぶされそう。

叫びそうになる一歩手前、ようやく舌が離れて解放された。

テーブルに突っ伏して、大きな息を吐いては吸う。

自分でもその場所が震えているのが、分かった。

「っと、大丈夫?」

顔にかかる髪を撫で避けてくれ、テーブルにほぼ乗り上げた体を起され床に降ろされる。

「だめって...言った...のに」

「...ごめん。やりすぎた。可愛くて、つい」

優しく抱きしめられ、頭を撫でられた。

もう抵抗するチカラが残ってなくて、自ら佳佑にしなだれかかる。

こうなったら、ベッドまで運んで欲しい。

そして、ちゃんと、指でも舌でもないモノが欲しい。


するするっと、佳佑のゆびがショーツにかかる。
太ももやお尻にくい込んでいたのが、ズラされ、汐里も足をあげて佳佑を手伝う。

開放感が、ハンパない。

次に、佳佑がソファに座り、その上にまた向かい合い座るうよう誘導されてしまう。

気がついたら、佳佑に抱きしめられて居る。

え?ベッドに行かないの?

言葉にこそ出なかったが、佳佑は察したらしい。

「ここで、最後までスんだろ」
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