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だって好きなんだもん
第1章 だって好きなんだもん

「あん…」
弘美の耳に艶めかしい声が飛び込んできた。
『やだ…私ったら声をだしちゃったのかしら』
こりゃ、かなりの欲求不満だわ…
そう思い、さっさと寝て
明日はどこかのイケメンにナンパでもしてもらって
楽しませてもらおうと思った直後…「ああん…ダメ…」再び艶めかしい声が…
あら?… 私じゃなかったわ…
聞き耳を立てると、その艶めかしい声は
香澄のお姉さんの部屋から漏れ聞こえているのだとわかった。
「あ!…そこ!!…そこがいい…」
私たちに早く寝ろと言っておきながら
自分は男でも連れ込んだのかしら…
そんなことを考えながら、
もっと聞いてみたいという欲望が沸き起こり
愛子の部屋のドアに耳をあてた。
「ほら…こんなになってるの…わかるでしょ…」
足を大きく開いて男に大事なところを見せつけてるのかしら?
情景を想像すると、弘美はムラムラしはじめてきた。
「入れて…ねえ…あなたのおち〇ぽ…ちょうだい…」
あああ…いよいよ挿入されるんだわ…
聞き耳をたてながら弘美の手は股間へと伸びた。
だが、よくよく考えてみると何かがおかしい…
男の声がしない…
よほど無口な男としてるのかしら?
そして一つの結論を得た。
『おねえさん…オナニーしてるんだわ!』
ああん、たまんない…私だってしたいのに…
そう思うといてもたってもおられずに
弘美はドアノブに手をかけた。
カチャ…
ドアのノブが押し下げられて少し扉が開いた。
真っ暗だった寝室に廊下の灯りが一条の帯となって寝室に飛び込んできた。
『え?』
香澄かしら?
愛子は、あわてて股間にのびた手を引き抜き、
スース―と嘘の寝息をたてた。

