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世界で一番身近な女
第12章 絶倫の目覚め

盛夏が過ぎ去り、秋の訪れと共に乃梨子は付き合いが悪くなった。
彼女は大学進学に向けて、本格的な受験対策を取り始めたようだ。

「私、大介くんとのお付き合いを控えようと思うの」

唐突に宣言された時は驚いたが、
彼女が進学したいという志望校を聞いて大介は納得した。
大介も同じ大学に進学して、ずっと乃梨子と一緒にいたいと思ったけれど、今の大介の学力だと、どう転んでも叶わぬ夢だ。

姉の紗希は大介の勉強の手伝いをしてくれるけれど、息抜きと称してすぐにセックスを始めてしまうので勉強しているんだか快楽を求めあっているのかわからない有り様であった。

その日は姉の紗希が例の恋人とデートということで、大介はつまらなさそうに机に向かっていた。

「どう?勉強は、はかどっているの?」

夜食のチャーハンを作ってくれた母の季美枝が勉強机の片隅にお皿を起きながら大介の手元を覗き込んでくる。
姉の紗希に「この問題集をやりなさい」と渡された用紙は白紙に近い状態だった。

「あら?全然じゃない…」

以前なら烈火のごとく叱りつけた母だったが、
最近は諦めているのか。やかましく勉強しろとは言わなくなった。

「別に現役合格なんてお母さんは望んでいないからね、あなたのペースで回り道をしたって構わないんだからね」

鬼母だった季美枝は、今ではすっかり菩薩のような優しい母になっていた。
いや、母というよりは一人の女になっていたと言うべきだろうか。

机に向かう大介を後ろから抱きしめてきて
大介の背中に巨乳のおっぱいを押し付けてくる。

「お父さんは出張だし、どうせ紗希は朝帰りだろうから…お母さん、寂しいのよ…」

寂しい=抱いてほしいことだと大介はピンとくる。

「仕方ないなあ…じゃあ、ちょっとだけ息抜きでもするかな」

そう言って大介は
クルリと向き直って背後から抱きついている、母の季美枝にキスをした。
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