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世界で一番身近な女
第2章 姉の葛藤
「姉ちゃん、今夜は俺のベッドで寝なよ」
バスタオルで体を拭きながら弟の大介が一緒に寝たいと提案する。
ただ、睡眠するだけのために姉の紗希を誘っているのではないことは股間で激しく勃起させているシンボルが物語っていた。
「あんたさぁ…私とベッドでもう一発…なんて考えているんじゃないでしょうね?」
「ま、まさかぁ~っ!
俺たち姉と弟だぜ。さっきのアレは不可抗力みたいなもんだし、姉ちゃんとヤリまくろうだなんて考えていないよ」
まるでウソ発見器のように、大介が心にもないことを言う度に勃起したペニスがピクピクと反応した。
『ま、いっか…
彼氏にフラれてムカムカしてどうせ眠れやしないんだし、大介となら後腐れもないし…』
あれほど泥酔状態だった紗希は
大介に挿入されてアルコールを発散させて
少しずつ酔いが醒めて正常な判断が出来るようになっていた。
だけど、童貞を姉に捧げた弟の大介は
すっかり姉を自分のモノに出来たと有頂天になっていた。
何もしないと言いながらも
シングルベッドで寄り添ってしまえば
イヤでも抱きつく格好になるし、
姉の体をいじくり回してやろうと企んでいた。
それに、童貞であったにも関わらず
男遊びの激しい姉を「逝くっ!」とまで昇り詰めてあげれたことで自分のペニスは最強なんだと勘違いしていた。
「じゃあ…自分の部屋に行って下着を履き替えてパジャマに着替えたらあんたの部屋に行ってあげるわ」
おとなしく待っているのよ。じゃあ後でね
そう言って弟の大介の脇をすり抜けて脱衣室が抜け出そうとしたが、「そのままでいいじゃん」と
弟の大介は紗希の二の腕を掴んで離してくれない。
「なによ!裸で寝ろって言うの?
あんた、やっぱり私とセックスする気満々なんじゃないの!」
急いては事を仕損じる。
おバカな大介でもそれぐらいのことわざを知っている。
ここはひとつ、姉ちゃんにパジャマを着てもらって、後でゆっくり脱がすのも悪くないなと思った。
「違うってば!イヤらしい意味で言ったんじゃないよ。ほら、キチンとパジャマを着ると寝苦しいかなあ…なんて気を回しただけさ」
姉の警戒心を解くために
大介は掴んでいた姉の二の腕から手を離して紗希を自由にしてやった。