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世界で一番身近な女
第4章 元サヤの二人
ご近所の方に朝帰りだとバレないように
なるべく下を向いて駅から足早に自宅に戻った。
『もう大介は登校したかしら?』
お昼には両親が旅行から帰ってくる。
流し台には洗い物がたまっているし、
洗濯だってしなきゃいけない。
帰宅すれば、しなければいけないことが山のようにあった。
両親の前では完璧な女でいたかった。
掃除も洗濯もろくに出来ないような腐女子だとは思われたくなかった。
玄関のロックを解錠してドアを開けると
目の前に弟の大介が仁王立ちしていた。
その姿は、一度だけ朝帰りをした時、父が怒って待ち構えていた姿を思い出させた。
「朝帰りかよ!ずいぶんと放ったらかしにしてくれたもんだ!」
その表情は、今朝がた親しみを込めて眺めてきた正樹のように頬が痩せ、目の下が窪んでクマさえこしらえていた。
「あんた、学校は?」
「こんな体調で行けるわけねえだろ!」
姉ちゃんとエッチしたくて寝ないでずっと待っていたんだ!
大介は不満をたらたらと口にした。
それは半分本当で半分は嘘だった。
姉の紗希が帰ってこないのをいいことに
たまっている洗濯物から紗希の洗う前の下着を引っ張り出して、その匂いを嗅ぎながら何発もオナニーした。
カラオケルームでの乃梨子のおま○こを思い出したり、筆下ろしをしてもらった姉の体を思い出したり、気がつけば朝までオナニー三昧をして、彼のオナニー回数の最高記録を叩き出していた。
「ごめん…帰れない用事があったから…」
いつもは高飛車な態度とは真逆の、やけにしおらしい姉の姿に少しばかり苛めすぎたかなと大介は反省した。
「で、この償いは、いつしてくれるのさ?」
抱かせてくれるんなら、朝帰りしてきたことをチャラにしてやってもいいぜと大介は今晩にでもエッチさせてもらおうと企んだ。