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世界で一番身近な女
第6章 姉と弟 再び…

精根尽き果てたのか、
大介は射精を終えると、紗希にねぎらいの言葉も
愛の囁きもなく、隣に大の字に寝転がるとあっという間に眠りに落ちた。

『この子、セックスのパートナーとしてはまだまだね…』

性技にかけては、目を見張るほどの進歩をしているけれど、女の体って男みたいに射精すれば終わりじゃないのよと爆睡し始めた大介にチュッとキスをしてあげた。

「やだ…濃い精液を呑まされて喉がイガイガするわ」

うがいをしてジュースか何かで洗い流さなきゃと、
着衣を済ませて階下に降りようとしたタイミングでデニムの尻ポケットに突っ込んだスマホが震えた。

『正樹からだわ!』

彼氏の正樹からのメールは

- やべえよ!俺、今日のセミナーに出席しなきゃいけなかったのに爆睡してて欠席しちまったよ! -

やっぱりそんなことだと思ったわ
イケメンでセックスも上手だけれど、
彼って、どこか抜けているのよね…
でも、完璧じゃないそんな正樹が大好きなのよね…

安心して…
私もサボっちゃったから。
単位を落としたときは一緒に留年してあげるわ

そのように返信してあげると

- 本当かい?それを聞いて安心したよ
安心したら空腹なのに気がついた。
今から出てこれないかい?一緒に飯でも食おうぜ


これは絶対に空腹を満たした後は私を食べるつもりね…
大介に逝かされたとはいえ、まだまだイキたいと思っていた紗希は、私も会いたいと返信した。

帰宅した時と同じように
足音を立てずに家を飛び出すと、
正樹が指定した店に大急ぎで向かった

紗希が外出したタイミンクで、
両親の愛の営みが終えたところだった。
旅行疲れの体で濃厚なセックスに興じたため、
夫の洋介は妻の希美枝が安全日だとわかると、
たっぷりの精液を希美枝に中出しをして、自分本意丸出しで満足すると高イビキをかいて眠りに落ちた。

『ふう~…喉が渇いちゃった…』

希美枝が寝室を抜け出すのと玄関のドアが閉まるのと同時だった。

「あら?変ねえ…二人とも学校に行ったはずなのに…」

もしかして…泥棒?
一階は荒らされた形跡もないし、
ひょっとしたら二階を物色したのかしら?

希美枝はガウンだけ羽織ると
急いで二階に掛け上がった。


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