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世界で一番身近な女
第9章 泌尿器科受診
乃梨子とのセックスは思いのほか時間を費やしてしまい、帰宅したのは日付が変わろうとしていた時間だった。
父親の洋介は、夜遊びなんて許さんぞとばかりに大介を叱りつけた。
「姉ちゃんなんて何度も朝帰りしてるじゃないか!
姉ちゃんはオッケーで僕だけダメだなんておかしいだろ!」
童貞を捨てて、男として対等になった気がしたので、大介は生まれて初めて父親に歯向かった。
「紗希とお前とは立場が違うだろ!
紗希は成人しているし、いずれはどこかの男のところへ嫁ぐ身なんだ。
お前は、この家の長男なんだから、そこのところは自覚してもらわないとダメだ」
「俺の人生なんだから、俺の自由にさせてもらうよ!」
「まあまあ、二人とも落ち着いて…
大介だって、いつまでも子供じゃないんだから、そこのところはわかってくれているわよ」
母の希美枝は息子の大介と危ない関係を持ち、
抱かれた事で息子というよりは一人の男として大介見てしまい、父親のように目くじらを立てて叱りつける事もなかった。
「だいたい、お前が甘やかすから…」
息子への説教が効果なしと見るや
今度は妻の希美枝に八つ当たりし始める始末だった。
「母ちゃんを責めるのはお門違いだろ!
これからは夜遊びは控えるからほっておいてくれよ!」
「ほら、大介だってそう言っているんだから…」
希美枝は自分を庇ってくれた息子の大介に対して
母というよりは女として嬉しく思った。
いけない関係だとしても、母としてではなく、女として息子の大介に惚れ直し、再び肉体関係を結びたいとさえ思った。