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世界で一番身近な女
第10章 禁欲
泌尿器科の佐々木響子から三日分の抗生物の塗り薬と、抗炎症剤をもらって、大介はトボトボと自宅に戻った。
「どうだったの?どこが具合悪かったの?」
母の希美枝から健康保険証を奪ったことで
体調が悪いのだとバレて、ことのほか心配してくれた。
「大丈夫、ちょっと風邪気味だっただけ…」
佐々木響子から三日間の禁欲を申し付けられたものだから、なおさら女の色気に敏感になっている気がする。
キッチンで洗い物をする母の尻を見ただけで
後ろから羽交い締めにしてソファに押し倒したい衝動に駆られた。
そんな大介の視線を感じて
「いやね、この子ったら…母さんのお尻ばかり見て…そんな目をしたって、もう抱かせてあげないわよ」と言葉で拒みながらも、わざと尻を振って挑発してくる。
『くそっ!尿道炎が治ったらヒィヒィ言わせてやるからな!』
ここにいては目の毒だと
「微熱があるみたいだから少し休むね」と
そそくさと自室に逃げ込んだ。
三日間…
たった三日間の辛抱なんだ…
そう思えば思うほど、セックスがしたくてたまらなくなる。
「大介、具合が悪いんだって?」
午後からの講義が休講になったとかで
姉の紗希は早々に帰宅して母から大介が体調を崩して休んでいると聞かされて、心配して部屋を覗いてくれた。
「どんな調子?熱があるの?」
そう言いながら心配顔でおでことおでこをくっつけてくれる。
甘い香水の香りが鼻腔に侵入してきて、その香りにつられるようにペニスが勃起する。