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カクテル好きな女たち
第2章 最初のお客様
店を任された初日。
まったく客は来ない…
グラスを拭いてばかりの作業にも
いささか飽きてきた。
『もうクローズドするかな?』
そう思った矢先、
ドアが開いて一人の女がやって来た。
「あら?マスターは?」
カウンターに見知らぬ男がいるので
女は怪訝そうな顔をした。
「雇われマスターの秀一と言います」
俺は店の主人が
パソコンで作ってくれた即席の名刺を差し出した。
「ふーん…じゃあ、カシスオレンジをお願い」
俺は丹精込めてカクテルを作り上げた。
「あら!美味しいわ!」
気に入ってくれたようで
女は次々と
アルコール度数の高いカクテルを注文した。
しばらくすると案の定、
彼女は酔いつぶれた。
『さて、どうしたものか…』
看板をしまって閉店させてから
俺は途方にくれた。
男の客なら叩き起こすのだが
相手は女だ。
俺は彼女を抱き抱えてソファに寝かしつけた。
女が目覚めるまで付き合ってやるか…
俺は女の寝顔を見ながら
一人でビールを飲み始めた。
まったく客は来ない…
グラスを拭いてばかりの作業にも
いささか飽きてきた。
『もうクローズドするかな?』
そう思った矢先、
ドアが開いて一人の女がやって来た。
「あら?マスターは?」
カウンターに見知らぬ男がいるので
女は怪訝そうな顔をした。
「雇われマスターの秀一と言います」
俺は店の主人が
パソコンで作ってくれた即席の名刺を差し出した。
「ふーん…じゃあ、カシスオレンジをお願い」
俺は丹精込めてカクテルを作り上げた。
「あら!美味しいわ!」
気に入ってくれたようで
女は次々と
アルコール度数の高いカクテルを注文した。
しばらくすると案の定、
彼女は酔いつぶれた。
『さて、どうしたものか…』
看板をしまって閉店させてから
俺は途方にくれた。
男の客なら叩き起こすのだが
相手は女だ。
俺は彼女を抱き抱えてソファに寝かしつけた。
女が目覚めるまで付き合ってやるか…
俺は女の寝顔を見ながら
一人でビールを飲み始めた。