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カクテル好きな女たち
第11章 最終章
オーナーは全裸で事切れていた。
珠代も半裸であった。
良美が肩の通信マイクを使って
救急車を要請してくれた。
暫くすると救急車が到着して
慌ただしい一日が流れ始めた。
。。。。。。。。
葬儀の手配やら何から何まで
婦警の良美の世話になった。
「人間の命なんてあっけないものね」
亡くなったオーナーの隠居宅に遺骨を祀り、
線香をあげながら良美がポツリと呟いた。
「彼女、珠代はどうなるんですか?」
珠代は警察に事情聴取されていた。
「直接の死因は精力剤などの
多量摂取による心臓発作だけど、
彼、前立腺がんで
余命幾ばくもなかったと思います、
彼はかなりの資産家で、
つい先日に珠代さんだっけ?
彼女に不動産の数々が、
名義変更されてたのよ。
だから警察は不動産搾取の疑いを掛けてるみたい」
聞けばバーのある周辺のビルの数々が
彼の持ち物であったということだ。
「死期を悟って身よりのない彼が
今まで世話になった彼女に
全てを譲ったということではないですか?」
珠代が不動産搾取を企む女とは思えなかった。
「たぶんそうでしょうけど…
なにぶんにも遺言状の類いがないので
怪しまれているんだと思うわ」
まあ、一通り事情を聴かれて
無罪放免というところだと思うわと良美は言った。
珠代も半裸であった。
良美が肩の通信マイクを使って
救急車を要請してくれた。
暫くすると救急車が到着して
慌ただしい一日が流れ始めた。
。。。。。。。。
葬儀の手配やら何から何まで
婦警の良美の世話になった。
「人間の命なんてあっけないものね」
亡くなったオーナーの隠居宅に遺骨を祀り、
線香をあげながら良美がポツリと呟いた。
「彼女、珠代はどうなるんですか?」
珠代は警察に事情聴取されていた。
「直接の死因は精力剤などの
多量摂取による心臓発作だけど、
彼、前立腺がんで
余命幾ばくもなかったと思います、
彼はかなりの資産家で、
つい先日に珠代さんだっけ?
彼女に不動産の数々が、
名義変更されてたのよ。
だから警察は不動産搾取の疑いを掛けてるみたい」
聞けばバーのある周辺のビルの数々が
彼の持ち物であったということだ。
「死期を悟って身よりのない彼が
今まで世話になった彼女に
全てを譲ったということではないですか?」
珠代が不動産搾取を企む女とは思えなかった。
「たぶんそうでしょうけど…
なにぶんにも遺言状の類いがないので
怪しまれているんだと思うわ」
まあ、一通り事情を聴かれて
無罪放免というところだと思うわと良美は言った。