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僕らの複数プレイ
第9章 親バレ
昼休みに亮と僕に会った藤宮さんは、落ち着いた口調で言った。
「親バレしたの。 でも、亮くんや順平くんの名前は出してないから、安心してね」

「親バレって、どういうことだい」
亮は藤宮さんに尋ねる。

「コンドームを持ってるのがバレたの。 私の外泊が多いってことで、心配した親が、こっそりと私のカバンを見たのよね…」
ため息混じりの藤宮さん。

僕たちが使うコンドームは、藤宮さんが購入してくれているのだ。

「それで…藤宮さんの両親は、どんな反応なの?」
僕の口調は不安気だ。

「父親は大激怒、母親は大泣き。 もう、どうしていいか分からない。 退学させられるかも…」
真顔の藤宮さんだが、かなり困った様子だ。

重苦しい沈黙が続く。

そして、亮が口を開いた。
「俺が藤宮さんの両親に謝りにいく!」

その言葉を聞いて、僕も決意した。
「僕も一緒に謝りにいく!」

すごく怒られるかもしれないけど、仕方ない。
素直に謝ろうと思う。

でも、亮は僕の目を見て言った。
「馬鹿か…順平は? 男二人で謝りにいくなんて、逆効果だろ」
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