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第9章 親バレ

たしかに、二人の男性が謝りにいったら、藤宮さんが二人の男性と肉体関係を持ってたって白状することになる。
藤宮さんの両親の怒りや悲しみを、ますます強めてしまうだろう。

「俺がひとりで行く」
亮が言った。

「亮くんが来ても、両親が許すかどうか…」
消え入りそうな声で話す藤宮さん。

また、沈黙が続き、そして、亮が話した。
「ふ…ふ…ふ…藤宮さん。　お…俺と結婚してくれ。　あ…いや…結婚してください」

「えッ？！」
「へッ？！」
藤宮さんと僕は驚く。

「婚約者と性交渉をしてたんだったら、藤宮さんの両親も許してくれるんじゃないかな…」
亮は言葉を続ける。

「私の両親はそれで納得するかもしれないけど、亮くんはいいの？　結婚なんて、一生のことなのよ」
藤宮さんが尋ねる。