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僕らの複数プレイ
第11章 Wデート、そして…
8月になり、暑い日が続く。

今日はWデートだ。

紫の大人っぽい浴衣が、スレンダーな体型の祥子ちゃんに似合う。

近ごろ、祥子ちゃんはすごく美人になった気がする。
夕日が祥子ちゃんのメイクを照らす。
大学生になってから、祥子ちゃんはメイクをするようになった。

「採れましたっ!」
金魚が入った金属のボウルを手にして、郁美ちゃんが声を弾ませる。

僕も笑顔を返す。

郁美とは立花さんのファーストネーム。
僕の彼女になった立花さんを、僕は郁美ちゃんと呼ぶようになった。

郁美ちゃんはしゃがんで金魚すくいを続け、祥子ちゃんと亮と僕は立ったまま見物している。

「エロい胸だな」
亮がつぶやく。

郁美ちゃんの浴衣の胸元…
胸の谷間がバッチリと見える。

「どうせ私は貧乳よ」
祥子ちゃんが亮の腕をつねる。

祥子ちゃんは相変わらずキツめの性格だ。

「僕の彼女をエッチな目で見ないでよ」
僕も口を尖らせる。

郁美ちゃんは僕の大切な彼女だ。
もちろん、亮には指一本、郁美ちゃんに触れさせたくない。

ひょっとして、僕は身勝手かもしれない。
亮の婚約者である祥子ちゃんと、僕はセックスしてるのに…。
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