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僕らの複数プレイ
第11章 Wデート、そして…
金魚すくいが終わった。
3匹の金魚が入ったビニール袋をぶら下げ、郁美ちゃんは上機嫌だ。

あどけなさが残る郁美ちゃんに、黄色の可愛い浴衣が似合っている。

ここは大学の近くの神社。
今日は夏祭りだ。

亮と僕はタコ焼きを買い、4人でそれを食べる。
広場に並べられたテーブルの一つを、4人で囲む。

「スポーツマンタイプの亮さんとオタク気質の順平さんが、どうして親友なんですか?」
郁美ちゃんが尋ねる。

「苗字が同じだから、高校のクラスでは出席番号が隣りで、話す機会が多くって…」
「それで、何故かすごく気が合って…」
亮と僕は答える。

ちなみに、亮と僕は単なる親友じゃなく、穴兄弟の関係なんだけど、そのことは郁美ちゃんには秘密だ。
亮と祥子ちゃんは婚約してて、僕は二人の友人…郁美ちゃんにはそう言ってある。
祥子ちゃんと僕の間にも肉体関係があることは、郁美ちゃんは知らない。

「高校時代の話しをしたら、何となく懐かしくなってくるわね。 卒業してから、まだ半年も経ってないのに」
祥子ちゃんが言った。
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