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第5章 筋トレ

僕とのセックスの後、藤宮さんはシャワーを浴び、
「明日も来るね」
って言って帰っていった。

大学には自宅から通う予定の藤宮さんは、この春休み、暇を持て余しているのかもしれない。
もちろん、明日も藤宮さんとセックス出来るのは嬉しい。

藤宮さんを見送った後、亮はトレーニングウェアに着替えた。
時刻は午後４時だ。

「今日も走るの？　激しいセックスの後なのに？」
僕は亮に尋ねる。

「大学でもサッカー部に入りたいから。　基礎体力作りは欠かせない」
亮はそう言って、玄関でスニーカーを履こうとする。

「僕も今日から走る」
そう言って、僕も着替える。

運動していない僕は、トレーニングウェアを持っていない。
単なる短パンとTシャツだ。

「順平も身体を鍛えるのかい？」
亮は意外そうな様子だ。

「うん。　体力って大事だから」
僕は笑顔で答える。