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僕らの複数プレイ
第6章 高校の教室で
井上先生に一礼をして職員室を出た3人は、階段を昇って、3年C組の教室にやってきた。

井上先生から借りた鍵を開けて中に入り、中から鍵を閉める。

生徒数40人の教室で、机と椅子が並んでいる。
卒業して間がないので、僕は自分の席を覚えている。

高3の時、放課後も亮と僕は教室で一緒に勉強していて…
そこに藤宮さんも加わるようになって…
というのが亮や僕が藤宮さんと仲良くなったきっかけだ。

「亮くん、サッカー部が練習してるわよ」
藤宮さんが窓からグラウンドを見て言った。

「後輩たちに覗かれちゃ困るな」
そう言って亮は窓のカーテンを閉める。

「本当にスルの?」
藤宮さんが不安気な口調になる。

藤宮さんはあまり乗り気じゃないのかもしれない。

「もちろんだよ」
「そのために高校に来たんだから」
亮と僕は力強く答える。

「最後まではダメよ。 分かってるわよね?」
藤宮さんが念を押す。

「うん、分かってるよ」
「キスとクンニだけよね」
亮と僕が答える。
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