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蒼い月光~くの一物語~
第11章 三つ巴の交わり
「八重‥‥」

小さく声を漏らした唇が八重の唇で塞がれた。

「千代さま、舌を‥‥」

殿に禁断の行為を見られているという恥じらいが
興奮に変わってゆく。

千代は可愛い舌を口元から覗かせて、
八重のポッタリした唇をチロチロと舐めた。

男に見られているということに
最初は抵抗があったのか、

舌をチロチロとしか出さなかったが、
八重が唇にむしゃぶりついて
千代の口の中に舌を忍び込ませ、
ぐちゅぐちゅにかき混ぜたものだから
興奮がピークに達した。

千代も舌を思いっきりだして
八重の口中の歯の裏や歯茎に舌を這わせて
八重の唾液の味を堪能した。

二人の女は崩れるように布団に身を横たえた。

主導権を握ったのは八重であった。

千代の体の上に覆い被さり、
接吻をしながら、帯ひもを解いた。

たちまち現れる真っ白な体‥‥

小高い丘のてっぺんに
桜の蕾が花を咲かせたいと望むように
思いっきり膨らんでいた。

その蕾を花開くのを遮るように、
手のひらで押しつぶし丸餅をこねる要領で
コロコロと転がした。

「あああ~‥‥」

千代は八重の接吻から逃れて、
か細くもはっきりと喘いだ。

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